Google Waveとその追悼会について
- 作者: あんどうやすし
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/08/19
- メディア: 単行本
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もとは自著"Google Wave入門"出版直前にサービス停止宣言が発表されたあんどうさん(id:technohippy)*1が自分で自分を慰める会だったのですが、いつの間にか会場がGoogleオフィスになって、参加予定者が100人越えという事態に。
内容はあんどうさんのブログやTogetterやwaveを見てもらうと分かるかと思います。サインもいただきました!
追悼会Waveを作ってみましたが、みんなTwitterでコメントを述べ合うあたりに、なんとういうか現実の厳しさを見たように思います。自分も昨年のTokyo GTUG Nightで、これは面白そうと思いつつも、しばらく様子見だったので、その他の人もきっと同じ感じだったのでしょう。
技術的に興味ある人はみんなプロトコルの方に注目していた、とあんどうさんも言っていましたが、自分もその一人でした。情報通信系の研究してた人間なら一度は考えるオレオレRFCを地で行こうとするその姿にきっと自分の夢を重ねた方も多いのではないかと。
サービスについては、情報が分散していて普通に使おうとする前に終わってしまってしまった印象です。この入門書はサービスとしての使い方から、入門の範疇を超えたプロトコルまで押さえてある力作です*2。これがもっと早く出ていれば、もうちょっと触れる機会も増えたのかなと思うと、無念であります。
一般公開から開発停止発表までの期間があまりに短いので、ユーザに受け入れられなかった、という理由以外の理由で開発停止に至ったのではないかと思われますが、真偽の程は分かりません。
プロジェクトの進め方には難があったとしても、目指している方向性は間違っていないと思うので、これからの展開に期待したいです。Waveの中でも使われているWeb SocketsもまさにリアルタイムWebのためにあるようなAPIですし。特に詳細の実装のオープンソース化に期待です。
waveを残す活動も始まっているみたいです。>SaveGoogleWave